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モリタ先生が大切にしていたトケイソウ

「先生はね、世界中の人々が友達になったら、世界は平和になると信じとんよ」と幼稚園児に語りかけ、ご自身の中で思い描く未来をつくろうと、幼児教育という現場で実践されていたモリタ先生。

私は先生のもとで3年間を過ごし、世界中の人々と友達になったら世の中は平和になると信じきっていました。
そんな思いをせせら笑うように、今も戦争や紛争の文字は消滅していないし、環境や貧困にかかる問題なども含めて、平和に対する脅威は場所を問わなくなりました。

「世界中の人々が友達になるどころか、世界はどんどん分断されて、戦いだらけになってしまう。怖い」。

恐怖心で心がざわざわと落ち着かなくなったのは、9.11の同時多発テロ事件の時でした。
その後、アフガニスタンに対して始まった空爆の動画をTVで見るたびに、戦火にいる一般市民を思い、何も出来ない自分に息苦しさを感じていました。

翌夏のこと。

打上げ花火のどーんという大きな音と火薬の匂いが引き金となったのか、花火大会と空爆の対極的な動画がオーバーラップして、泣けてきたことがあります。

「同じ火薬を使うなら、この美しい花火を打ち上げたい。」

私が、打ち上げることのできる花火は何だろう?
そう思っているところに出会ったのが、東ティモールの生産者が丁寧に育てたコーヒーでした。紛争復興のためのコーヒーがフェアトレードで取引されているものと聞いて、「これだ」と思いました。

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東ティモールで飲んだコーヒー


こうして、La foret de 1192の活動は始まりました。

コーヒーをドリップしていると、日々の生活を大切にする素敵な方と知り合う機会に恵まれます。それも何か特別なことをしているというより、自分たちのできる範囲で、「与えられている命を、愛ある関係性のために使おう」としている方たちです。

形や方法はそれぞれ違っても、愛の奪われない関係性を構築しようと試みることは、世界中の人が協力しあって美しい花火を夜空に打ち上げていることに繋がっている。

世界は、今この瞬間から平和を構築していくことが可能だ。

そう気付いた時に、世界をより美しくしようと前を見据える人の汗とユーモアと勇気から滲み出るエネルギーは、繰り返し襲ってくる得体の知れない不安の正体を探すことをソッと手放す力になると感じました。


モリタ先生がおっしゃっていた「世界が平和になる」ことは、世界中の人とお友達になっていくこと。
今でもやっぱりそう信じています。
だからこそ、人と人を繋いでいく一つの存在としてのコーヒーを淹れ続けていきたい。
地元だけではなく、日本だけでもなく、世界中がイイ国になりますように。
そう願いを込めて。

La foret de 1192


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La foret de 1192のロゴは、トケイソウと花火をモチーフにしています。
「世界中の人々と友達になったら世界は平和になる」とおっしゃっていたモリタ先生が大切に育てていた花がトケイソウだったことと、トケイソウの形が花火に似ていることから選びました。