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逗子フェアトレードタウンの会が主催した「逗子フェアトレードタウン映画祭2014」。
私も友達と一緒に、会場となったシネマ・アミーゴに出掛けました。
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シネマ・アミーゴの玄関先
何本か見たうちのひとつ、『ローザの旅』は、東ティモールに生きるローザという一人の女性を、2006年の争乱期を中心に追いかけたドキュメンタリーでした。
あの時ティモールで何が起こったのかということを私に思い起こさせるだけではなく、その出来事がどのように一人の市民に影響を与えていたのかという一つの状況を示していました。

それが私にとっては衝撃を覚えるものでした。
2006年の出来事は知っていたはずなのに、市民レベルに落とし込んだ見方をすると、まったく違う世界がみえてきたからです。
どこで何が起こったという情報にプラスして、人々の感情や生き様が見えて初めて世界が色を取り戻すのならば、人々を抜きにした議論はあまりに危険で、ただの情報処理ゲームに陥ってしまうのではないかと感じています。

そして、自分は知った上でどうするのか?という答えに生きる在り方をもう一度問い直したい。そう感じさせられた作品でした。
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また、感じたことや考えたことをシェアできる人が周りにいてくれるという環境は、言葉にあらわせないほどの喜びを与えられるものです。
映画上映後にご来館くださっていた方や友達、そして仲間と共に尽きぬ未来への話にわいたあの空間と時間は、まるで星ふるような美しさの中に身を委ねているようでした。

たくさんの感謝を、この映画祭に関わって下さったすべての皆さまに。

「人生は、飛び込んでみないと分からないもの。勇気を出して一歩踏み出してみると、新しく開けていく世界がそこにあるということに気付かされる」。

こうおっしゃる猪岡愛佳さんを、今回の「丁寧な暮らしと人々」でご紹介させていただきます。愛佳さんは、中南米の現地デザイナーと共同で制作した作品を販売する「JOËL」を立ち上げながら、ビジネスを通した社会貢献を目指しています。どんな思いでこの事業を立ち上げたのか、そしてその思いを支える愛佳さんの「丁寧さ」は何かということをお伝えします。

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今回、お話を聞かせてもらった猪岡愛佳さん
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留学時代
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調査先のベトナム


愛佳さんは学生時代を海外で過ごし、途上国開発について研究してきました。そこで、世の中の構造的なゆがみ、また人間が人間らしく生きていくための条件について考えさせられる体験をしてきたと言います。

フィールド調査では、睡眠時間もなく一日中キャベツ切りをするなどの過酷な労働環境で生活していかざるを得ない人々の姿や、家庭の事情で売られた子どもを保護する施設で彼らが直面している現実を目の当たりにしました。

そして支援することだけでは人々の人間らしい生活にはつながらず、むしろ精神的なゆがみをもたらす可能性があると感じていたと言います。

卒業後は、外務省や民間企業の人材育成部門に勤務。働きながらも、途上国の現場で見た現実が頭から離れず、やがて自分のすべきことは何か、自分の心が本当に求めることについて考えるようになったそうです。

思索を重ねるうちに、人と人とのつながりをもっと大切にしていきたいということに気付き、それらの思いと国際協力の経験を、ビジネスという形で展開することを決意した愛佳さん。

「家族が病気になったことがきっかけで、限られている自分の命を何に使うのかということをより深く考えるようになった」と言います。
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JOËLのアクセサリー
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ビジネスパートナーのJorge Sepúlveda氏

「各国の文化・人びとの魅力を尊重し、分かち合いながら(=Inclusion)、共に成長していきたいという想いを形にしたかった」という愛佳さんと共鳴しあったのが、現在取引をされている生産者さん。「A World For Inclusion」をJOËLのブランドコンセプトに掲げているのも、「競争によって発展する時代から、皆でシェアし合い協調していく時代が始まっているから」だと言います。


そんな愛佳さんの想いを支える「丁寧な暮らし」とは、「自分軸を作り、自分の人生をどう生きていくか」と、思索を重ねること。

「自分を俯瞰し、自分に問い続けること。意識して、自分軸を見つけていくことを大切にしています。私は留学を決めた頃から今日まで、不器用ながらも自分の足で新しい世界に飛び込んできました。思い切って開けた扉の向こうには、自分の知らない新たな世界があることに気づかされます。そしてこの『飛び込む』ことが、更に自分軸を作り上げ、自分自身の人生にもつながっていくことにもなるのです」と語ってくださいました。

人とのつながりを喜びながら、自分軸を作り上げていく大切さをシェアしていただきました。新たな扉を開けることの大切さが、1192自身にもズッシリと響いてきました。
JOËL立ち上げの最中でご多忙にも関わらず、ご協力くださりありがとうございました!

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※写真は、最上部のもの以外は、愛佳さんよりお借りいたしました。
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フェアトレード認証を受けている生産者パートナーの皆さんと愛佳さん。