新年、明けましておめでとうございます。
La forêt de 1192という名前で活動を開始してから3年が経ちました。
昨年は「街づくり」をテーマに、「フェアトレード」と「友産友消」を推進してまいりました。
とりわけ、逗子市をフェアトレードタウンにしようという取り組みをとおして、コミュニティとは何か、街づくりとは何かということを考え抜いた1年でした。
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さて、1192の考えるフェアトレードは、「友愛」と「協力」に基づいた信頼できる対等なパートナーシップを結ぶことで、途上国の貧困を解決する貿易の形です。

フェアトレードに賛同し、街ぐるみでフェアトレードを応援するのがフェアトレードタウン運動ですが、グローバルな視点を持ちながらコミュニティの形成を目指すことで、日本における無縁社会という精神的な貧困を解決する一つの手段になればという期待を込めて、活動に参加しています。

think globally, act locallyの実践と認識していますが、同時に地域で活動することは地域にも思いを寄せることでもあります。
「think globally and locallyって、どういうことだろう?」と考えた結果、「人を思う(think people)ことだ!」という答えにたどり着き、2013年12月から1192の標語を、下記のように変更いたしました。

誰かを思う気持ちは、地域を変える。
地域が変われば、世界が動く。
Think people, act locally and change the world
2014年という新しい年を迎えられたことを感謝しつつ、世界と地域に関わりながらフェアトレードを基軸とした活動をすることで、微力ながらコミュニティを形成する一枝になれればと考えております。

それもこれも、いつも1192のことを覚え、ご協力して下さる皆様からの支えによって継続することができています。また、「今後はこうしたいね、ああしたいね」と話を膨らましながら、活動を共にしている仲間にも感謝の気持ちでいっぱいです。

至らない点もたくさんありますが、どうぞ本年もよろしくお願いいたします。

≪2013年の主な活動と今後について≫
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2013年は、ドナウペントのように1192の活動にも変化が
■コーヒーでフェアトレード推進活動■
イベントや一日カフェにて、フェアトレードや東ティモールの紹介をしながら、コーヒーをドリップ。ホッとできるようなコーヒーや空間を提供したいという思いから、「ホッと珈琲プロジェクト」と命名。年末には、結婚のお祝いにwedding用のコーヒーを納品させていただくこともできました。
NPO法人ブルーフォー東北に、支援金をお送りすることもできました。

■トモじぃハウス企画■
都内の空き家を活用しながら、ゆるやかな地域コミュニケーションをはかる企画を、レナちゃん、かとしゅん、そしてまりっぺの力強い協力のもと開始。都市に住む「地元」を持たない人の集まりにもなっており、「ただいまー」の声は迎える側としても嬉しい限りです。知り合いベースで月1回の開催。

■フェアトレードタウン活動■
逗子フェアトレードタウンの会に所属し、街づくりを実践中。スローで愉快な関係性です。いよいよ本格始動。インナーサークル、おやじカフェも細く楽しく進行中。

■地産地消とつながり力の現場見学■
ハンガリーのセンテンドレという町を訪れたことで、「人あってのコミュニティ。コミュニティあっての町だ」ということを、強く認識。「人とのつながりをフェアトレードでデザインする」ことについて、具体的な示唆も与えられました。
夏には愛媛県の大洲市を訪れ、地産地消ブランドの現場を見学。アイディア満載の取り組みに感動。規模が大きく、逗子にそのままでは適用できないと感じましたが、アレンジ如何で逗子でも!と思案中。

■今後について■
豆のような存在ですが、2014年は「ホッと珈琲プロジェクト」と「トモじぃハウス企画」の2つのプロジェクトをさらに温め、地域のために、そしてひいては世界のために大切な仲間と共に活動できればと願っております。

「『あんたが言うことやけん、信用してやったる』と、町の人から言われることが大事」。
柔らかい徳島弁で言い切るNPOグリーンバレー代表の大南信也さんの話を聞いて、思わず深くうなずきました。 (Click!) 
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朝日新聞デジタルのウェブマガジン編集部主催の山崎亮氏との連続対談企画にて

「地域での活動において、自分たちの為にやっていることは何一つない。人とのつながりを感じ、自ら町に対してできることを徹底的に力を加えていく。そういうところから、『グリーンバレーが言うてるんやから』という信頼を得られるようになる」。
大南さんは、町の人との繋がりを、このようにおっしゃっていました。
対談会場で大南さんに質問できる機会に恵まれ、「他のNPOなどと協同で何かされていますか」と尋ねると、「ありません」ときっぱり。

「『地域ぐるみでやりましょう』と言うんやなしに、やりたい人が関わればいい。必要なことやったら、必要な時に自然につながっていく。無理せんでいい。無理すると、その団体の面白さがなくなる」とお答え下さいました。
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話変わって…
去年からやっているトモじぃハウス企画では、参加してくれた友だちが「面白かったから」ということで、さらにその友達を誘って来てくれるという構図が出来上がりつつあります。

参加者の半分以上の方に、「初めまして」と言うこともありますが、「お餅つこうや~、機械でv」。「お味噌作りしよ~」、「女子会の全国大会しようよ~」なんて声もあがってきたりしています。

「何かやる時に、そこに使命感は与えていない。形から入ると、形にとらわれる。何も期待せんとみんなで楽しいものをやっておると、偶然ポッと何かが生まれる」という大南さんでしたが、繋がりを作ろう作ろうと意識するのではなく、「面白そやなー。ほんなら、やってみよっか♪」とふんわり楽しくやったその先に、つながりができてきたらいいなと期待しています。

思いを形に。

「夫婦のうちのどちらかの目的は、二人の目的でしょ。いつか俺だって絢ちゃんに協力してもらう時が来るかもしれない。お互い様で、それが夫婦ってものじゃないか」という旦那さんからの言葉が後押しして、内林絢子さんはフランス留学を決心しました。
そんな彼女の毎日は、パリに暮らしながら歌と音楽を学ぶ芸術三昧。

≪丁寧な暮らしと人々Vol.4≫は、「歌うことは、信念を貫くこと」という歌手の内林絢子さんをお伝えします。
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生活は、人とパリの風景とつながっています
■自由に自己表現できる場所

自由のシンボルでもあるフランス。絢子さんによると、「自己表現で溢れている」ことを強く感じるといいます。「例えば、それぞれが好きな服を着て、好きなことを好きなタイミングで話し、好きな時にキスをする。この環境下だからこそ、『自由に表現して歌いなさい』と言われた時、本当に自由な表現が可能になる」と絢子さん。
フランスで学ぶことの大きな収穫は、自由に表現できるかどうか。
「日本でも一生懸命自由になろうとしたけれど、どうすれば自由なのかが分かっていなかった。それはここに来て分かったこと」。
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風景、人、歴史的遺産、活きたフランス語からも常に学べることが心地良い

さらに日本との違いをこう続けます。

「どんなレベルであれ、芸術することがオカシイコトではないのが心地いい。日本に憧れる海外の芸術家が大勢いることや、日本の美や奥ゆかしさが好きでもあるけど、日本では「歌を勉強して稼げるの?」とか、「趣味でやっているの?」と聞かれることが多く、「ずいぶん失礼な質問だなー」と思うし、芸術が育ちにくいと感じることもあります。フランスでは、「私は歌手だよ」と言うと、「へぇ!どんな歌を歌うの?コンサートはするの?」とこんな感じで話がはずんでいく」。
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■きっかけは、放課後のカラオケ

高校時代に友達2人とカラオケで8時間歌い続けた時に、「いくら歌っても飽きない」と思い、歌の道に進むことを決めてから13年。フランス歌曲は10年、歌い続けている絢子さん。留学の理由は、「フランスの空気、文化、生きた言葉などから、歌に込められた正確なニュアンスを理解したかった」から。「雨」という言葉一つとっても、日本語で連想される雨とフランスで降る雨の感覚は違うといいます。それをどう表現するかは、現地に行ってみないと分からない。

そんな彼女の夢を後押ししてくれたのは、夫の寛(ゆたか)さん。自分の目的だけのために、寛さんに辛い思いをさせていいものか迷っていた時に、「夫婦どちらかの目的は、二人の目的」と言ってくれたこと。「お互い独立しながら愛し合う。これってカッコイイ夫婦じゃないか、と思った」と笑う絢子さん。
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どうしたら、よりフランス歌曲として歌えるか
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パリでの日常
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芸術を身近に感じます

■丁寧な暮らしは、フランス歌曲を分析することと同じ

「歌う時は、詩のあらゆる解釈から、より可能性のあるものを選びとることや、どの様に歌うべきかを考えることが重要になる。作曲家によって許される演奏とそうでないもの、楽譜にはっきりと書かれた指示、先生から受ける指導など、いくつものことを踏まえながら、音楽を作り上げていく。そうした丁寧な作業の上に、洗練された清潔感のある演奏が生まれていく。

私にとっては生活も全く同じ。目の前や自分自身に起こっている事柄に、ただ喜んだり、嘆いたり、落ち込んだり、悩んだりする事で終わってしまうことは無意味。なぜそれが起こったのか、そこから何が生まれるのか、どうすれば滑らかに次へ続くのかを分析する。そうすることで、疎ましさや憎さを覚えることなく相手を尊重できるし、自分自身の変化にも繋がっていく。日々の生活の中に起こることを一つひとつ分析し、消化していくこと。それが私の考える丁寧な暮らし」。


いかがでしたか?
絢子さんの優しくもファンキー、それでいて繊細な人柄をこうして文にまとめることができて嬉しく思います。
「忙しい時の分析って、どうしているの?」と尋ねたところ、「消化できないほど忙しい時は心がモヤモヤしてくるから、リズムを生活に取り戻す為にも、歌う時みたいに深呼吸」と教えてくれました。これなら私でもできそうです!
多忙なところ、取材を快諾してくださって本当にありがとうございました~。