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ハンガリーの小さな街、センテンドレへ、地産地消の調査に行ってきました。

約二年前にハンガリーの首都ブダペストとチェコ第二の町ブルノを訪れ、都市におけるフェアトレードの普及について調査したフォローアップになります。
ブダペストでフェアトレードの普及活動を行う中心人物ジョルジィが、「ハンガリーは素晴らしい商品も豊富にあるので、途上国から輸入したフェアトレード商品を広めるというより、それぞれの良さを認め合いながら共存していく必要がある」とおっしゃられていたのが印象的だったので、実際、モノつくりの中心になる都市部以外ではどのようにフェアトレード商品が取り扱われ、地元のものを消費しているのか見てみたくなったのです。

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ドナウ川がすぐお隣に流れています
今回、センテンドレを選んだ理由は、ブダペストから約20km離れた場所に位置し、芸術家が多く住むオシャレな所であることと、緑あふれる観光地でもあるので週末は多くの人でにぎわうなど、鎌倉と似ていると気になっていたのが始まりです。それに加えて周りには農地も広がっているため、小物などのクラフト類と併せて食の流れや地域のブランディングも見えてくるのではないかと期待しました。

とはいえ、あまりかたく考えず、鎌倉から都内に通勤している私としては、仕事をしながら丁寧な暮らしをするヒントが得られればラッキーくらいに出かけたのが正直なところです。

ありがたいことに今回もたくさんの出会いがあり、ラッキーどころかハッピーにさせられて帰国しました。
町で出会った皆さんに、たくさんのことを教えていただけたことに心から感謝。
特に滞在させていただいたご一家には、ホスピタリティ溢れるおもてなしを受けました。
人あってのコミュニティ。
コミュニティあっての町だということを、改めて認識させられた時間でした。

フェアトレードタウン活動をつうじて、それらを還元していけたらと願っています。
しばらくはこの小話コーナーで、センテンドレを中心としたハンガリーのことをちょこちょこ共有 
させていただければと思います。
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ペンションの窓から見える風景

滞在していたペンションから徒歩5分のところに、地元で作ったチーズとソーセージ屋さんがあるというので、連れて行ってもらいました。

最近できたというこのお店。
ガレージを改装したような簡単な建物ですが、オープン時から「美味しい」ということで、スーパーで買うより割高にもかかわらず人気。
売られているチーズは、センテンドレの隣村で絞ったミルクで作られているんだそう。

おすすめを聞いてみると、カマンベールとヤギのミルクで作ったチーズ。
それをペンションの奥様が買って、翌日の朝ごはんとして出してくださいました。
カマンベールは濃厚、ヤギはあっさりとした味わいで、どちらも美味しかったです。

このお店では、牛乳や卵なども同時に手に入るのも魅力的。
しかもグルリとお店の反対側に5mほどまわれば、お肉屋さんで食材が買えるのが便利。
こちらも地元産。

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さらにそのお隣には、手作りのパン屋さんが。
一つひとつ丁寧に作られていて、焼きたてのいい香りがお店の外にまで漂っていました。
作り手は、力がいるのでマッチョのおじさん。
日本でベーカリーと言えば、可愛らしい女性が作って販売しているナチュラルなイメージ。
ここでは、全くそれとはかけ離れているのが笑えました。

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かわいいというより、ほんとに自然体。
お客もさんもお店の方も、さりげなく会話を楽しんでいるようで、見知らぬ私にも話しかけてきてくださったのが、とっても嬉しかったです。

コミュニティって、こういうさりげない会話から始まるのかもしれません。
ハンガリーは海に面していないので、魚を食べると言えば鯉やフナ、マスなどの淡水魚になります。
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マスの塩焼き

センテンドレ島をサイクリング中、偶然見つけた池に寄り道。
ここでタイミング良く釣り上げられていたのが、鯉です。
池に戻すのかと思いきや、売るとのこと。
個人が釣り上げたものを、売りに出せるシステムがあるのは興味深いですね。
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きれいな池で泳いでいる人もいました
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釣り上げられた鯉
ブダペストのレストランで注文したスープの魚も、こんな風にして都市までやってきたものかもしれないと思うと面白かったです。
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パプリカたっぷりの魚のスープ
3人のアーティストの工房を訪ねさせてもらいました。
左から、服、おんぶひもなどのキッズ用品、それにアクセサリーを作っている方たちです。
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お互いがアーティストとして刺激し合える関係
以前は企業に属しながら空いた時間で創作活動し作ったものは、街の手づくり市で販売していたそう。そこがご縁で顔見知りになった3人。うち1人が出産を契機に工房を立ち上げることになり、他の2人もそれにのってこの工房兼ショップは生まれました。

工房は、作業となると3人がぎりぎり。
お客さんが2人入ると満員になる。
「いずれはスペースを広げて、手作りワークショップなども開催していきたい」と語るメンバー。

「今は小さくてもいい。自分が作ったものを直接お客さんが買ってくれるのは嬉しい。誰が使ってくれているのか分かるから。それにお客さんからの要望に応えられるのが、作り手としてやりがいを感じる」とも語られていました。
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写真家の彼が撮影したモチーフを利用したピアス
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ここで靴が制作されている
素材について、オーガニックやフェアトレードのものの利用状況を尋ねると、「希望はあるが、残念ながら今はノー。流通経路がなくて、手に入らないのが現状」とのこと。

その代り、仕入れた素材は余すところなく使っている3人。
子ども用の革靴を作って出た端切れは、もう一人がイヤリングにするとか。

基本はそれぞれが独立した作業形態だが、何か必要になった時はまず仲間内でできるものは工房内で作るようにしているそう。
ユニーク!
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個性豊かな革靴
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革の端切れがピアスに
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ワンピもベストも手作り
3人で作ったものを組み合わせて毎年ファッションショーを行うなど、地域の人とのコミュニケーションも大事にされています。

「素敵なお庭をもっている友達のおうちで、それこそ地元産の美味しい食事つき。
あれは楽しいわね。みんなとの距離もぐっと近くなるし」と笑顔で語ってくれた3人は、本当に輝いていました。
渡航直前。
欧州を襲った大洪水。
ドナウの真珠と言われるハンガリーの首都ブタペストでも、一部道路などが浸水。公共交通機関の利用が一時出来なくなりました。

心配していると、「センテンドレが危ないから、これから仲間と土嚢を積みに行く」とブダペストに住む友人からSMSが入りました。水位はぐんぐん上がり、あと数センチというところで川の水が堤防を乗り越え、大惨事になるところだったそうです。
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上の線まで水が来ました
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ここも浸水していたところです

洪水から1週間後。
私はセンテンドレのドナウ川沿いに立っていました。
川面を指さしながら、「危険な状況だった。地元住民をはじめ、たくさんのボランティアが集まって土嚢を積んだんだ」とペンションの旦那さんが説明して下さったのですが、そこに数名の知人、友人らもいたかと思うと、何だか誇らしく思いました。
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門の前にはまだ泥が

その夜、「友人がライブに出演する」というので、会場に一緒に連れて行ってもらいました。
町のお祭りかなと思いながら楽しんでいたのですが、洪水の復興支援チャリティライブで、設営も運営も演奏も全てボランティア。

バックにはセンテンドレ市長のビデオメッセージが流れたり、ボランティアたちの労をねぎらう写真が映し出される中、人々から沸き起こった「センテンドレコール」。
彼らの結びつきの強さにゾクゾクしながら、「町が好きだ」という雰囲気と、子どもからお年寄りまでこのライブを楽しんでいる様子を共有させていただけて光栄でした。

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みんなで危機が去ったことを喜びました
La foret de 1192の活動目標  (Click!)  の3つ目は、トランジションタウンが目指すことと同じなのですが、センテンドレではすでにそれができあがっているようでした。
フェアトレードタウンが目指す「タウン=コミュニティ」とも似ています。

6月8日付けで書いた小話、「人とのつながりをフェアトレードでデザインする」 (Click!)  とは、まさにこういうこと!

こんなことを思いながら、センテンドレ初日の夜は更けていきました。
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ドナウからセンテンドレを望む
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7月13日(土)。
ギャラリー園にて開催された「からむし本舗」にあわせて「カフェ処」をさせていただきました。

畳のお部屋で、ぺちゃんと座って飲んでいただくアイスコーヒー。
ギャラリーは古民家ですので、その雰囲気もあいまってホッとしていただけたのではないかと思います。
「こかまう珈琲」の生産地、東ティモールについてやフェアトレードの可能性、フェアトレードタウンという世界の農村と日本の街をつないでコミュニティを形成する新しい試みなどについてもお話できる機会が与えられたことに感謝です。
「酸味が少なくて美味しい」と言っていただけたことも、嬉しい一言でした。
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メインの「和苧(カラムシ)」は、麻の一種。
新潟県十日町で育てられています。

茎の繊維部分を織物にして、タオルやポロシャツなどなどに使用。
江戸時代は、徳川家の正装用に使用された素材なのだとか。

葉の部分はこれまで捨てていたそうですが、「何かに使えないか」と試行錯誤してできたのが「からむし麺」。食感はもっちもち。しかもミネラルなどを多く含み、栄養価も高い。
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茹であがりはきれいな緑

夕方の5時を過ぎれば、夜メニューに。
お酒に合うように、生のからむしの葉っぱを天ぷらに、その他の野菜もちょちょっと手を加え、座卓にどんどん並べて乾杯。

今回はたくさんの茄子とピーマンをいただいていたので、焼きナス、焼きピーマンに。
いかのお醤油、「いしり」で仕上げ、「お待たせ~」とコトンと出す。
夏の野菜にお酒も進み、来てくださったお客様と交流を深められる大切なひと時。
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今回は、みんなで鶴を折るという場に落ち着きました。

職業も、性別も、既存の関係性も越えて、「園」での新しいな関係性を作る。
そしてその後、フェイスブックやtwitterを通じて、新たにつながっていく。
どんどんそうやって、つながりを増やしていけること。
それ自体がステキなこと。

楽しかった思い出は、それそのものが財産になる。
ほんとだな、っていつも思う。

ギャラリー園にも、そこに集う人々にも、みなさんに感謝。
いつも、ありがとう♪

初めてカヤバ珈琲をご紹介いただいてから、ちょうど1年後。
まったく別のグループでこの喫茶店を利用するとは思ってもみませんでしたが、「次回ミーティング場所は、谷中のカヤバ珈琲集合」とメールが回ってきた時は、思わずPCに向かって「いいね」ポーズ。
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カヤバ珈琲の外観

行く度に、まるで「おかえり」と言ってくれるようなたたずまいが、きっと訪れる人を癒し、「またここに来よう」とか、「誰かに紹介してみよう」と思わされるのかもしれません。

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レトロな看板

谷中ジンジャーで喉をうるおしたあとにいただいたミント味のサラダが、夏らしくてオシャレな味の一品でした。

次は何を注文しようかな、なんて思うと、これからのミーティングが楽しみです。
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